えみはな diary

自然と人と生命をさりげなく綴りっていきます。

幼児(こども)の育つ力を信じる子育ての考え方

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 子どもを育てるということは、親が親として育っていく過程ともいえます。

お父さんお母さんは、日常の社会的な生活を成り立たせていきつつ、変化の速い子どもの育ちや広がる好奇心、独特な反応、意外性のあふれる行動につきあわなくてはならず、優しくしたいと思っても、ついつい声を荒げたりすることが、一日のうちに何回かあるかもしれません。

そんな時、人間の本質から考えられた、子ども像について、知っておくことが、落ち着いて目の前の子どもをみていくための助けになるかもしれません。

その教育とは、シュタイナー教育とよばれているもので、名前は知っておられるかもしれません。

 

シュタイナー教育は、ドイツの哲学者、ルドルフ・シュタイナーの人間学をもとにした教育です。日本では、幼児教育が注目をあつめています。

シュタイナーは、人間は「目に見えるもの(からだ)」と「目に見えないもの(精神と魂)」で成り立っているととらえました。精神とは、個性や自我ともいわれ、人を世界でただ一人の人格たらしめているものだそうです。精神があるからこそ、人はひとりひとり違う存在といえます。

 

シュタイナー教育の現場は、柔らかな雰囲気の室内で、木片や木ノ実など自然素材のオモチャや表情がひかえめな人形で子どもたちは遊んでいて、先生の語りかける声はとても静かでうたっているようなのだそうです。なぜでしょうか。

 

シュタイナー教育は、「自由への教育」とよばれています。勝手気ままな自由でなく、世の中の動きに惑わされることなく、自分で考え行動できるという意味の自由、自己本位でない、よい人間関係を築き、自分の責任を自由に果たしていける人間になることを目標にしているのだそうです。

 

難しく感じるかもしれませんが、本当の意味で、強くいきていくのに必要な力だと思います。

 

そんなことを、身近にいるお母さんなど大人が気にとめておくだけで、子どもたちの無駄なイライラがなくなって、信頼関係を持って日々過ごす一日一日は、すぐには変化がないようでも、半年後、一年後に大きな違いをもたらすことになるでしょう。